THE LAST STORY (ラストストーリー)
1時間半というけっこう長めのプレゼンでした。ディレクターの坂口氏が挨拶の後に、用意したセーブデータを切り替えながら実際のゲームプレイを紹介。音楽担当の植松氏、コンセプトアート担当の藤坂氏、製作担当の松本氏の3人を招いてのトークとオンラインモードの実演。そして、坂口氏曰く「リハーサルでは聞いていなかった」という、任天堂社長の岩田氏の登壇。そして本作の主題歌を歌手のカノンさんが披露して〆。
そんな感じのプレゼンを視聴して拙者が思ったこと。
まず、坂口氏を筆頭にみんなテンション低いな!ということ。最後の作品になるかもしれないということで、緊張はもちろんあるんでしょうけど、もう少し元気に喋ってほしかった。場面によってはマイクで拾いきれてないときもありましたよ。ゲームの印象を良くしたいなら、作った人たちの印象が良くないと……。「社長が訊く」で文字を読むのとは訳が違うんだなぁと。
でも、ゲームの方はけっこう面白そうでした。「けっこう」ってのがポイントです。拙者の中では、まだ「かなり」とか「すごく」の域には達していません。というのも、操作方法や戦闘システムの概要が分かっても、実際に自分で遊ぶまではイマイチ理解しきれない感覚的な部分が置き去りのままなんです。「ギャザリング」って終始使い放題なの?とかサブクエストのようなものを受けて進めるまでの過程はどんなもんなの?とか。コスチュームの変更やムービーシンーンの早送り機能みたいに、見て分かる部分は十分伝わりましたが、やってみなきゃ分からないだろうと感じていた部分が、プレゼンを見る前と何も変わりませんでしたので、フォローが欲しかったというか。上手く文字にできませんけど、ゼノブレイドの時にもあった不安なので、実際に手にとってみれば解消できるとは思いますが。
キャラクターのモデリングや街やダンジョンの描写などの映像面。味方への指示、攻撃方法のアクション性、魔法の連鎖などの戦闘面。全体的なUI。Wiiのゲームの中では色々と高品質ではあると思いますが、いかせんインパクトが弱い気もします。比べたくないけどやっぱりゼノブレイドと比べてしまう。人型の巨大な神の身体がそのまんまフィールドって聞いたら、直感的にどれだけデカいんだ!って思えますが、拠点となる街を中心に傭兵稼業って聞くと、うーん……。どうでもいいところまで本気で作ったそうなので、ちょっとした景色とかでも楽しめるといいんですけどね。期待はしてます。
ただ、オンラインモードはいらないかもしれない。プレゼンで実演されたのは乱闘モードでしたが、近接攻撃メインの対戦TPSって感じでした。魔法で範囲攻撃とかアイテムでシールド張ったりもできるようでしたが、プレイを見た限りではあまり駆け引きらしい駆け引きが生まれないんじゃないかと思ってしまいました。壁待ちして斬りつければ先行した人が勝つ、みたいな。魔法の詠唱も簡単に妨害できてましたし。これとは別の討伐モード(仲間と共闘してモンスターを倒す)の方を紹介してもらいたかったです。
既に予約もしてあるので発売日が楽しみですが、本当にこの作品1本にすべてを賭けました!って言っちゃっていいのかは疑問。バックに任天堂がついているので、よほどのことが無い限り品質に問題ないでしょうけどね。
拙者にとっては初の坂口ゲーなので、最高の作品であってほしいです。
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中継の録画版が視聴できるようです。