ドンキーコング リターンズ
7つ目のエリア「ファクトリーエリア」までクリアしました。パズルピースは全体の3/5くらい、KONGパネルは全て取得して、ここまでのプレイ時間は28時間強。必要以上に死にまくってるせいもありますが、体感以上に長い時間遊べてるんだなぁとちょっと得した気分。2Dアクションで30時間も遊べるなら大したボリュームだと思いますです。
ファクトリーエリアの仕掛け&難度もすごかったです。「7-1 フォギーファクトリー」は「1-4 サンセット海岸」同様にシルエットのみで構成されたステージ。息吹きアクションである程度の煙を吹き飛ばせるということを知ったのは、既に何匹ものドンキーが地の底に落ちてからでした。
このエリアで一番印象に残っているのは「7-4 スリル!ギアフライト」。ステージ名から分かるように、ロケットバレルで飛んでいくコースです。難易度的には他のエリアのものの方が高いと評判のようですが、拙者はここですごーく苦戦しました。背景も含めて画面いっぱいに大小さまざまな歯車が回っていて、さらにそれが障害物として移動しているので、隙間を縫うように進まなければならないことにプレッシャーを感じずにはいられません。軽快で楽しげなBGMに反して、KONGパネルやパズルピースの配置はいやらしさの極みであり、歯車を下方に避けたかと思ったら、すぐさま急上昇して天井スレスレをかすめなければ取得できなかったりするのですが、各いじわるポイントで必ずと言っていいほどに、拙者は死にました。本当に、何から何まで作り手の思うつぼにはまってしまっている気分です。
初めに込み上げてくる笑いは徐々に悔しさに変わり、さらには憤りに発展し、そして最後にはそれが一周して、すべてを受け入れたうえでの笑いに変わります。この気持ちが分かるプレイヤーがどのくらいいるかは知りませんが、もう笑うしかない、というほどに死にます、このゲーム。アイテムや敵の配置など、ステージ構成としてのトラップはもちろんなのですが、“慣れ”や“慢心”から起こる、もとい起こす無駄死にが本当に多いです。タル大砲を一つスルーして先に進もうとして死に、もう一度だけと再挑戦して死に、正規ルートで進もうと無理に落ち着きを取り戻せば何故か死に、何もないところで敵に当たって死に、焦って死に、笑いすぎて誤操作で死に。でも、そのミスの連続が心地よいほどに自己責任であることが本当に楽しい。
そして、幾多のミスの末にクリアしたステージを自分以外の人に遊ばせてみたり、誰かのプレイ動画を見たりして、自分と同じミスや、自分ですらなかったポイントでのミスを目の当たりにすると、何とも言えない快感がこみ上がってきます。実際に遊んで笑い、他人のプレイを見てさらに笑い、という二度美味しいつくり。この辺がまさにオールドゲームの雰囲気というか、古き良きアクションゲームを彷彿とさせてくれますね。
うちのWiiは自室ではなくリビングにあるので、電源を入れるまで少々面倒だなーという感じが毎回するのですが、このドンキーは一度始めたら疲れるまで遊んでしまう魅力があります。2Dアクションをここまで本腰入れて楽しめてるのはSFCのヨッシーアイランドぶりなので、もう大満足です。