ニンテンドー3DS
遅ればせながら3DS購入後の体験レビュー第1回として、まずは本体の仕様や使い心地について、拙者の体感を交えながら紹介してみようと思います。
■ 3Dスクリーンでの裸眼立体視
結論から言いますと、拙者の場合は合計3時間ほどのプレイでもまったく目の疲れを感じませんでした。拙者としてもこれは予想外。これまでの体験会や店頭での試遊の感想として「3Dボリュームを落とさないと目が疲れる」などの感想も少なからず出ていたので、多少の見辛さや疲労は覚悟していたのですが……。どうやら本当に個人差が激しいようです。
拙者が裸眼での立体視を初めて体験したのは5才の時でした。児童向けのマリオの漫画本がどこかの出版社から出ていたのですが、それのオマケで立体視用の小さなポスターがついていたんです。で、遊び方なんかも説明されてたものですから拙者はそれで遊んでいたと。あと中学生の頃に
3D写真で目がどんどん良くなる本というものも見ていたので、裸眼立体視の際の焦点調節に関しては未経験の方よりは、たぶん慣れが入ってるんだと思います。
3DS本体で初めて裸眼立体視そのものを体験するという方は、今後の使用の仕方しだいで慣れていくか、体質的に一切受けつかないかのどちらか、これまでに裸眼立体視を体験済みで、焦点の合わせ方を感覚で理解している方はほとんど目の疲れもなく一発できれいに見えるというのが拙者の体験からの予想。抵抗のある方は購入者に見せてもらうのが一番良いかと思います。
■ 映画やテレビの3Dと比べてみて
劇場では『AVATAR』のみ視聴、3D対応のテレビは家電量販店にあるものを固定グラスを通して覗いた程度という拙者。映画は絵が前後にパーツとして段々に見えるくらい、後者はテレビの画面が映像にそってもっこり波打つという印象を受けましたが、それと比べて3DSの3Dはどうか。
想像以上にくっきりしています。ゲーム画面をそのまま3Dにすると、なんとなく色が薄くなったりぼやけたりしそうってなイメージを持ってしまいがちですが、ゲーム中の映像がそのまま形として前後する感じなので、発色や存在感は抜群です。実際には側面が存在しない状態のキャラクター描画でも、人形のごとくその場にポンと表現されるので、横も見えるんじゃないの?という感覚になれます。芸人さんや嵐の方々がやたらと「おぉーっ」とか「おほっw」とか言ってますが、あれ演技ではないです。周りに家族や友人がいれば、マジで何かしら声を出して驚きをアピールしたくなります。一人で遊ぶ分には顔がニヤける程度かもですが。
あと、“飛び出す”のか“奥行きが出る”のかどっちなの?と思ってる方多いんじゃないでしょうか。どっちもです。両方です。ただ、ソフトと3Dボリュームによって飛び出し具合は変わります。本体内蔵ソフトを選択した時に上画面に表示されるタイトルCGや、ゲーム中に表示されるキャラクターの種類によって、前に来るのか後ろに来るのかは本当にマチマチ。ただ、どれもくっきりきれいです。拙者の感想としては、画面の後ろにキャラクターがいるというよりは、画面の前後幅(厚み)の間にキャラクターが挟まっているってところです。あと、ゲーム画面の背景によっては、スクリーンとこっちの境界(要するに画面そのもの)が無くなったように感じることもあります。こんなんで伝わるかな?とにかく、くっきりはっきりした存在感が味わえます。
■ これまでのDSと比べてみて
映像が段違いにきれいになってます。これは公式HP等で紹介されているとおり。ただ、美麗映像の携帯ゲーム機は3DSが初めてではないので、そこまでとんでもないインパクトはないかもしれません。“普通にきれい”ってな感じです。携帯機はDSしか遊んでなかったって方には大きな感動かも。
下画面のタッチスクリーンは静電容量方式ではなく、これまでどおりの感圧式だったようです。しかしながら、指でタッチしたときの反応などはかなり良好になっているので、性能の良いものが採用されてるっぽいです。
音質もいいです。ネットでは特に音周りの評判が良いようです。ただ、やっぱりこれも“普通にきれい”なレベルで、拙者としてはGBAからDSに移行した時ほどの感動はないかも……。
性能に関しては、全体的にDSよりずいぶん向上しているので特に文句はないです。本体重量は初代DSとDSLiteの中間にあたるみたいですけど、メタリック感が強いので単体での体感としてはわりとずっしり。各ボタンの押し具合は特に感想が浮かばないほどノーマル。表面がつるつるしてるDSiみたいな。
気になった点は2つ。タッチペンの収納位置がプレイヤー側から見て左背面なことと、電源ボタンの配置。どちらも慣れればどうってことないでしょうけど、慣れるまでがまどろっこしいでしょうか。これまでスタンダードだったDSiは右側面、背面収納だった初代DSにしても右背面というように、右が基本だったタッチペンが左側というのは右利きとしては違和感があります。電源ボタンについては、その位置がDSiでいうスタートボタンの位置なので、ゲームを一時停止しようと思ったら終了しちゃった!ということも懸念されます。この2点はどうにかならなかったのかなぁ。
■ PSPと比べてみて
他社製品と比較して3DSの性能を語るのではなく、あくまでPSPで遊び慣れた人間が3DSにどういう感想を持ったかという視点での比較になります。
まず多くの方が注目されているであろう「スライドパッド」。表面は硬すぎず柔らかすぎずのゴム製、中心が丸く凹んでいるためフィット感はPSPよりだいぶ良いです。感触は全然違いますけど、Xbox360のコントローラの左スティックに似た指の置き具合かな。可動範囲はPSPとあまり変わらないと思いますが、パッドそのものが大きめなので広めに動いている印象を受けました。操作感はかなり軽いです。波動拳コマンドをイメージしてもらうとして、PSPだと可動範囲いっぱいにパッドを動かしてクイッとやるであろうものが、中心から少しだけ動かした程度を保ってクイッとやるだけで反応します。あまり力がいらないので単純に操作が楽ですね。
次に画面に関して。PSPでは顔を画面に近づけてよーく見ると、ドットが目に見えて分かりました。3DSでもそれは同じですが、ドットの小ささのせいで格段にきれいになったように見えます。解像度自体は3D表示時はPSPの方が若干上、2D表示にしてやっと3DSが上というスペックのはずなのに、きれいです。拙者がdocomoユーザーなのでそれで例えますけど、今まで90Xシリーズを使ってきた人が新シリーズやスマートフォンの画面を見て「うおっ」となる感覚と言いますか。ザラつきが少なくなってるというのが見たときのインパクトに非常に貢献しているように思います。
というわけで、PSPユーザー目線で見ても3DSは色々と快適です。
これだけでも十分長いですが、あと少し本体仕様について続けます。
そのうち投稿するのでお暇な方は見てやってくだしあ。ご購入の参考になれば幸いです。質問などありましたらコメント欄かツイッターからどうぞ。